前回の更新からまた長い時間が経ってしまいましたが、家族3人と3匹、みんな元気にしています。
夏休み最後の一週間、家族でロサンゼルス旅行に行ってきました。コロナ終焉後3年間、きいちゃんの病気の治療で長期の旅行が難しかったので、家族で飛行機に乗って旅行をするのは、実に6年ぶりでした。ロサンゼルスよりもサンディエゴ行きの飛行機の方が安かったので、サンディエゴに飛んで、ロサンゼルスまで海岸沿いをドライブしました。
ロサンゼルス空港から遠くない、どこまでも続く白い砂浜のビーチから歩いて数分のアパートを借り、毎日海辺でのんびりし、とても幸せな時間を過ごしました。ちょうどアパートとビーチの中間地点にイタリア系の家族が経営する小さな食料品店があり、そこで毎晩美味しいお惣菜を夕食に調達していました。
最後の2日間は、きいちゃんが行きたい大学のキャンパスを見学したり、ダウンタウンの日本人街を探検したり、チケットが高すぎて行くのを断念したドジャースの球場を遠くから眺めたりして、充実した1週間でした。
帰宅翌日から学校が始まり、また慌ただしい日々を送っています。早いもので、きいちゃんは高校3年生になりました。高校生活もあと2年間。今年は水泳部のキャプテンになり、勉強も大学の単位になる授業をたくさんとって頑張っています。
実は、昨年の春にきいちゃんの病気が悪化して、高校1年を終えることなく治療生活に入り、ヒューストンとオースチンの施設で数ヶ月を過ごしました。2回目の治療に入る少し前、きいちゃんの病気が、幼少期のトラウマ(義理家族との確執に苦しむ私たちを見たことによる悲しみ)と関わっていることがわかりました。なんとなく予想はしていたものの、やはりショックでした。
私たちを迂回してきいちゃんと接触を図ろうとする義理家族たちに、きいちゃんの気持ちを考えてもらいたくて、1年近く何度も手紙を書いては書き直していたのですが、今までの経緯から、何を言っても聞いてもらえないだろう、と最近諦めました。
治療ときいちゃんの頑張りの甲斐があり、高校2年生は無事1年間乗り切ることができました。今年の春の終わり頃から、どんどん病状が良くなり、大好きな水泳の練習も制限なくできるようになりました。競泳会に出るたびに自己記録を更新し続けて、私たちを驚かせました。夏休みには市のプールのライフガードの仕事をして社会経験もしました。来年の夏には子供に水泳を教えるトレーニングを受けたいそうです。
きいちゃんの強さ、優しさ、純粋さに、親である私たちの方が励まされています。