
山や食べ物のことばかり書いていると「ちゃんと仕事してるのか?」
と叱られそうなのでたまには研究の話でも。。。
私の専門は「大規模な大気と海洋の相互作用」です。
熱帯太平洋のエルニーニョ現象がよい例ですが、
大気と海洋はお互いに影響を及ぼしあいながら
変動したり、平均気候を形成したりしています。
風は海の流れをおこし、海は熱を運ぶことで風をおこします。
博士課程では熱帯大西洋の気候変動を主にしていたのですが
ポスドクになってからは、今までに得た知識を応用して
古気候、特に今から約1万年前に終焉した氷期の
気候変動に関わる研究をしています。
先週、面識のないアリゾナの古気候学者からメールが届きました。
人伝に聞いた私の研究結果が、アラスカの湖底の堆積物から得た
彼の解析結果と一致するらしく、論文の草稿を送ってくれました。
なんとも。
毎日山積みの文献に目を通しながら、のろのろと論文を書いています。
点のようだった知識が線となり、面となり、立体感を帯びてくる
この感覚がとても好きです。