人は皆、自分だけの物差しを持っています。
歳を重ね、経験を積むごとに、次元や長さを変えていく物差しです。
その物差しで、常に、無意識のうちに、他人の長さを測り
自分よりも短ければ安堵し、或いは優越感に浸り
自分よりも長ければ賞賛し、或いは劣等感に苛まれます。
次元の少ない、短い物差しを持った人ほど
他人の長さを測ることを好みます。
自分よりも短ければ相手を見下し
自分よりも長ければ、自分よりも短い次元を躍起になって探します。
そして、自分の殻の外に無限の世界が広がっていることも
自分の物差しが結局相対的なものでしかないことにも気付きません。
世の中の揉め事の大半は、この物差しから派生しているような気がします。
誰にも人を裁く権利なんてありません。自戒の意味も込めて。